夏の気温が平年より高くなる「酷暑・猛暑」。株式市場では、気温の上昇に伴って業績が伸びる企業を「猛暑関連銘柄(酷暑銘柄)」と呼び、毎年注目が集まります。
「具体的に気温が何度になると何が売れ始めるの?」
「どのセクターや銘柄を押さえておけばいい?」
今回は、気温と消費行動の相関関係を整理しながら、猛暑で買われやすい注目の関連銘柄を分かりやすくまとめました。
気温と売上の相関関係|何度が分岐点?
天候デリバティブや気象マーケティングのデータによると、気温の上昇段階に応じて売れる商品(消費行動)が変化します。
| 最高気温の目安 | 売れ始める・消費が伸びる商品 | ユーザー行動の変化 |
| 25℃以上(夏日) | 清涼飲料水、アイスクリーム、日焼け止め | 屋外での水分補給やUVケア意識が高まる |
| 30℃以上(真夏日) | かき氷・氷菓、殺虫剤、殺菌・制汗シート、ビール | 冷感商品や害虫対策商品の需要がピークへ |
| 35℃以上(猛暑日) | エアコン、経口補水液、ウエアラブルファン、室内娯楽 | 外出を控え室内で過ごす需要(巣ごもり)が増加 |
💡 ポイント
25℃を超えると「アイスクリーム(乳脂高め)」が売れますが、30℃を超えると「ガリガリ君」のような「氷菓」や清涼飲料水へシフトする傾向があります。また、35℃を超えると外出自体が減るため、ECサイトや室内娯楽などの「巣ごもり消費」にも影響が波及します。
酷暑で買われる注目の関連銘柄まとめ
気温の上昇によって恩恵を受ける主なセクターと代表的な銘柄です。
① 飲料・ビール
暑さで真っ先に需要が急増するのが飲料セクターです。特にスポーツドリンクや熱中症対策の経口補水液、夜のビール需要が伸びます。
- 大塚ホールディングス(4578):ポカリスエットやOS-1(経口補水液)を展開。
- サントリー食品インターナショナル(2587):GREEN DA・KA・RAや各種清涼飲料。
- アサヒグループホールディングス(2502):スーパードライなど、猛暑によるビール需要の波に乗る代表格。
② アイス・冷感スイーツ
夏場に売上が急増する定番セクターです。
- B-R サーティワン アイスクリーム(2268):猛暑期の来店客数増が直結。
- 森永製菓(2201):「アイスボックス」など熱中症対策にもなる氷菓を展開。
- 江崎グリコ(2206):「パピコ」や「アイスの実」など冷感アイテムが強み。
③ 空調・家電(エアコン・省エネ)
猛暑によるエアコンの駆け込み寺・買い替え需要が発生します。
- ダイキン工業(6367):空調世界トップクラス。家庭用・業務用ともに酷暑で稼働率が上がると需要増。
- 富士通ゼネラル(6755):エアコン中堅。猛暑特需の影響を受けやすいハイベータ銘柄。
④ 小売り・日用品・ワークウェア
屋外作業向けの熱中症対策グッズや、冷感インナー、ドラッグストアでの日焼け止め需要です。
- ワークマン(7564):ファン付きウェア(空調服)や冷感インナーのヒットで猛暑銘柄の代表格に。
- ロート製薬(4527):日焼け止めや制汗シートなどの夏場需要。
- ウエルシアホールディングス(3141) などのドラッグストア全般:熱中症対策グッズの販売網。
猛暑関連銘柄に投資する際の注意点
猛暑銘柄はわかりやすいテーマ投資ですが、失敗しないために以下のポイントを押さえておきましょう。
- 「初夏(5月〜6月)」の先回り買いが基本実際に猛暑日が続く7月〜8月に買おうとしても、株価はすでにピークを迎えている(織り込み済み)ケースが多いです。気象庁の3ヶ月予報などを確認し、初夏の段階で仕込んでおくのが定石です。
- 残暑の長さも業績を左右する7月・8月だけでなく、9月まで猛暑が長引く(残暑が厳しい)と、第2四半期・第3四半期の業績上振れに寄与しやすくなります。
- 一過性の特需になりやすい天候要因による業績アップは単年で終わるリスクもあります。テーマ性だけでなく、各企業の基礎的な財務や本業の成長性も併せて確認しましょう。
まとめ:気象予報をチェックして一足早い波に乗ろう
酷暑・猛暑は消費者の行動パターンを大きく変えます。
- 25℃ / 30℃ / 35℃ のそれぞれの節目で何が売れるかを把握しておく
- 飲料・アイス・空調・冷感アパレルなどの代表銘柄を押さえる
- 実際に暑くなってからではなく、気象予報が出始める前後のタイミングを意識する
これらを意識して、夏の株式市場の波をうまく捉えていきましょう!
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