確定拠出年金は30年、40年といった超長期で積み立てる制度です。だからこそ、余計なリスクを避けつつ「世界経済の成長に丸ごと乗る」インデックス投資が堅実な選択肢になります。
ところが、企業型DCのラインナップには「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、いわゆるオルカンが用意されていないケースも少なくありません。
「世界株に投資したいのに、オルカンがない…」そんなときにどうすればよいのか。
本記事では、野村外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI・DCと**三菱UFJインデックス225オープン(確定拠出年金)**を組み合わせて、オルカンに近い“ほぼ世界株”を作る方法を解説します。
長期で積み立てるには、途中で挫折しない工夫も大切です。詳しくは「インデックス投資を続けるコツ|挫折しないための工夫」で紹介しています。
なぜ「世界株」に投資したいのか
確定拠出年金は30年、40年といった超長期で積み立てる制度です。
この長期投資においては、短期的な値動きよりも「世界経済全体の成長に乗る」ことが合理的な戦略になります。
- インデックス投資の強み
市場平均を低コストで取りに行けるため、長期での再現性が高い。 - 世界株の魅力
先進国・新興国・日本をまとめてカバーでき、1本で分散投資が完結する。
その代表格が「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」=通称オルカンです。
しかし、企業型確定拠出年金ではオルカンが選べないケースも多くあります。
野村外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI・DCとは?
- ベンチマーク:MSCI-KOKUSAI指数
- 投資対象:日本を除く先進国株式(米国・欧州・カナダなど)
- 特徴:米国株の比率が約70%と高く、世界経済の中心に投資できる
ただし、このファンドだけでは「日本株」と「新興国株」が含まれません。
そのため、オルカンの代替としては「一部が欠けている状態」になります。
三菱UFJインデックス225オープン(確定拠出年金)とは?
- ベンチマーク:日経平均株価(日経225)
- 投資対象:日本を代表する225銘柄
- 特徴:日本株部分をシンプルにカバーできる
KOKUSAIと組み合わせることで、「先進国株+日本株」=MSCI Worldに近い構成を作ることができます。
KOKUSAI+日経225で「ほぼ世界株」に近づける
実際の配分例:
- 野村外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI・DC … 80%
- 三菱UFJインデックス225オープン(確定拠出年金) … 20%
この組み合わせで、オルカンから「新興国株」を除いた形=ほぼ世界株が完成します。
- 世界株(オルカン)=先進国+日本+新興国
- KOKUSAI+日経225=先進国+日本(新興国を除く)
新興国の比率は全体の約10%前後なので、外しても大きな偏りにはなりません。
つまり、企業型DCの制約の中では十分に合理的な代替戦略といえます。
新興国株を含めたい場合の工夫
もし「よりオルカンに近づけたい」と思うなら、企業型DC以外の口座で補完するのも一案です。
- iDeCoや特定口座で「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」を少額積立
- これにより、全世界株により近い分散が可能
ただし、新興国はボラティリティ(値動きの大きさ)が高いため、必須ではありません。
「なくても十分分散されている」と考える投資家も多いです。
まとめ:完璧でなくても「ほぼ世界株」で十分
- 確定拠出年金は超長期投資だからこそ、インデックスで堅実に増やすのが合理的
- オルカンがなくても、KOKUSAI+日経225で「ほぼ世界株」に近づける
- 新興国を含めたい場合は、別口座で少額補完すればOK
完璧なオルカンがなくても、工夫次第で十分に世界株に近い運用が可能です。
大切なのは「長期で続けられる仕組みを作ること」。
確定拠出年金を味方につけて、世界経済の成長に乗っていきましょう。
なお、企業型確定拠出年金のラインナップは企業ごとに異なります。
本記事で紹介した「野村外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI・DC」や「三菱UFJインデックス225オープン」が用意されていない場合もあります。その場合は、「外国株式インデックスファンド(先進国株)」と「日本株インデックスファンド(日経平均やTOPIX連動)」を組み合わせることで、同じ考え方で“ほぼ世界株”に近づけることが可能です。
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