投資信託のラインナップを見ると必ず目に入る「REIT」。分配金がもらえる仕組みは魅力的で、私も気になって全世界REITを1,000円だけ積立してみました。
しかし実際に運用してみると、分配金の課税で複利が効きにくくなる点や、長期投資との相性の悪さが気になり、積立をやめる判断に至りました。
本記事では、実体験をもとに「なぜREITをやめたのか」を初心者にも分かりやすく解説し、長期の資産形成で意識すべきポイントを整理します。
結論:長期の資産形成では“無分配型”の方が圧倒的に有利だった
全世界REITを実際に積立してみて強く感じたのは、**「分配金があることが必ずしもメリットではない」**という点です。分配金は受け取った瞬間に課税されるため、複利の効率が大きく低下します。一方、株式インデックスのような無分配型の投資信託は、課税を先送りできるため資産が雪だるま式に増えやすい特徴があります。長期で資産を最大化したい私にとって、REITは“キャッシュフローを楽しむ投資”であり、複利重視の投資方針とは相性が良くありませんでした。結果として、REITはメインではなく“サブ”に留めるべき商品だと判断しました。
理由①:分配金は課税されるため“複利が最大化しない”
REITの大きな魅力は「分配金がもらえること」です。しかし、実際に積立してみると、この分配金こそが長期投資の効率を下げる最大の要因だと気づきました。分配金は受け取った瞬間に約20%が課税され、手元に残るのは8割だけ。再投資する場合でも、税金を払った後の金額でしか複利が働かないため、資産の増え方がどうしても鈍くなります。
一方、株式インデックスのような無分配型の投資信託は、分配金を出さずに内部で自動的に再投資されるため、課税を先送りしながら複利を最大化できる仕組みです。長期で資産を増やしたい私にとって、分配金の課税は避けられない“見えないコスト”であり、REITをやめる大きな理由になりました。
理由②:REITは“キャッシュフロー重視の投資”で、長期の成長投資とは相性が悪い
REITは家賃収入を原資に分配金を出すため、毎月・毎年のキャッシュフローを得たい人には非常に向いている商品です。実際、安定した分配金を目的にREITを選ぶ投資家も多く、「配当生活」や「不労所得」をイメージしやすい点は大きな魅力です。
しかし、私の投資方針は “複利で資産を増やすこと”。
この視点で見ると、REITはどうしても優先度が下がります。なぜなら、REITは分配金を出すために内部留保が少なく、基準価額の成長が株式インデックスほど期待できないからです。さらに、分配金を受け取るたびに課税されるため、長期で資産を最大化したい人にとっては効率が悪くなります。
つまり、REITは
- 「今の収入を増やしたい人」には向いている
- 「将来の資産を大きく育てたい人」には向きにくい
という性質を持っています。
私自身は後者のタイプだったため、REITは“楽しみとして少額だけ”に留め、メインの積立からは外す判断をしました。
理由③:REITは金利や不動産市況の影響を強く受けやすい
REITは不動産を投資対象とするため、金利の変動や不動産市況の影響を強く受ける資産クラスです。特に金利上昇局面では、借入コストが増えることで利益が圧迫され、REIT価格が下落しやすくなります。また、景気後退やオフィス需要の低下など、不動産市場の変化がそのまま分配金に影響する点もリスクです。
さらに全世界REITの場合、米国・欧州・アジアなど複数の地域にまたがるため、為替リスクも避けられません。円安・円高の影響で基準価額が大きく動くこともあり、長期で安定した成長を求める投資としてはブレが大きいと感じました。
こうした外部要因の影響を強く受ける性質は、私のように「コツコツ積立で複利を育てたい」タイプの投資方針とは相性が良くありませんでした。結果として、REITはメインではなく“少額で楽しむサブ投資”に留める判断につながりました。
実際に1,000円だけ積立して分かったこと
実際に全世界REITを1,000円だけ積立してみると、数字だけでは分からない“肌感覚”が得られました。まず感じたのは、分配金を受け取る楽しさよりも、複利が削られるもったいなさの方が強かったという点です。分配金が出るたびに課税され、再投資しても効率が落ちることを実感し、「長期で資産を増やす」という自分の目的とズレていると気づきました。
また、基準価額の値動きが金利や不動産市況に左右されやすく、株式インデックスほどの成長性も感じられませんでした。少額とはいえ実際に積立してみたことで、REITは“キャッシュフローを楽しむ投資”であり、複利重視の私にはメインにすべき商品ではないと明確に判断できました。
REITが向いている人・向かない人
REITを実際に積立してみて感じたのは、「良い・悪い」ではなく “投資の目的によって向き不向きがはっきり分かれる商品” だということです。分配金が魅力的に見えても、長期の資産形成を重視する人にとっては効率が悪くなるケースがあります。一方で、キャッシュフローを重視する人にとっては、REITは非常に相性の良い選択肢になります。
● REITが向いている人
- 毎月・毎年の分配金を楽しみたい
- キャッシュフローを重視したい
- 不動産に少額から投資したい
- 値上がり益より“安定収入”を求める
- 配当生活に憧れがある
● REITが向いていない人
- 複利で資産を最大化したい
- 長期で基準価額の成長を重視している
- 課税による複利の低下を避けたい
- 為替リスクや金利変動の影響を抑えたい
- メインの積立は株式インデックスで十分と考えている
REITは「キャッシュフロー型」、株式インデックスは「成長型」。
この違いを理解すると、自分の投資方針に合うかどうかが自然と見えてきます。
まとめ:REITは悪くないが“目的に合うか”がすべて
全世界REITを1,000円だけ積立してみて感じたのは、REITそのものが悪いわけではなく、投資の目的によって評価が大きく変わる商品だということです。分配金は魅力的ですが、受け取るたびに課税されるため複利の効率が落ち、長期で資産を最大化したい私の投資方針とは相性が良くありませんでした。また、金利や不動産市況の影響を受けやすく、株式インデックスほどの成長性も期待しにくい点も気になりました。
一方で、毎月のキャッシュフローを楽しみたい人にとっては、REITは非常に魅力的な選択肢です。
最終的に重要なのは、「自分の投資目的に合っているかどうか」。
私は複利重視のためREITをメインから外しましたが、目的が違えば選択肢も変わります。
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